海自艦と漁船、真実を見極めるために
19日早朝、海自艦と衝突した漁船が沈没した。
以来、全メディアと識者(?)らが海自艦批判・批難に明け暮れている。
真実のためには、漁船側の行動情報も同じ俎上に上げるべきだが、
同情論・感情論が先立って、冷静さを失っているのが悲しい。
さてそこで、朝日新聞が報じた漁船側情報の一部を拾ってみよう。
[19夕刊](14面)
●軍事ジャーナリスト神浦元彰・・・
漁船についても「海自艦を発見すれば回避はすぐにできたはず。
漁船も見張りがきちんとできていなかったのでは・・・」
[20朝刊](1、38、39面)
●清徳丸は前方100mで右に大きくかじを切った。
●3管は、あたごの右前方にいた清徳丸が衝突を避けようと右にかじを切り、
あたごの正面に来る形になったとみている。
●海事関係者・・・ほぼ真向かいの場合は、
互いの接近速度が大きく、危険が大きい。
わずかに角度が違うと、法律通り右にかじを切れば、
相手の針路を妨げるケースもあり、判断に間違いが生じやすい。
●清徳丸は・・・数隻の僚船とともに出港・・・。
・・・幸福丸の後方3キロの位置を・・・、
・・・約15ノット(約28キロ)で航行・・・。
●幸福丸のレーダに、左舷前方9キロから接近する船影・・・。
「なんの船だ」「タンカーか、フェリーか」
後続の漁船同士が無線などでやりとりを始めた。
・・・清徳丸・・・船長の声はなかった。
●幸福丸は・・・横切る形で前方を通り抜けた。
後続の船は無線で連絡し合い、・・・次々とかじを切った。
清徳丸はこのときも無線連絡に反応しなかった。
●金子丸・・・船長・・・漁船5隻が約3キロ内に集まっていた。
左右どちらによけるか迷ったが、最後は左によけた。
[20夕刊](1面)
●あたごは・・・10ノット(約18.5キロ)・・・
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○朝日の報じた情報だけでも、漁船側の疑問点が垣間見える。
○対抗する歩行者や自転車が、左右に避け損ねてぶつかることがある。
海上衝突防止法は原則・基準であって、危険回避は千差万別。
金子丸が左によけたのも違法ということになる。
飛び出した幼児や自転車の過失は不問とし、はねた車だけを批難し、
一方的に「前方不注意」で処断してしまう風潮を思い出してしまう。
○また、海自艦側は、判明情報を次々に開示し批判に耐えているが、
漁船側については、憶測情報・想像的意見が飛び交い(特にテレビ)、
真実が隠れてしまう恐れを感じている。
○海保は、清徳丸のGPS器材を確保したはずだが、朝日の報道にはない。
漁船5隻の行動を含めた、詳細な分析が待たれるところである。